ChatGPTには「メモリ機能」があります。
簡単に言うと、AIがユーザーについて覚えてくれる機能です。好きなこと、仕事、考え方、会話の傾向。毎回ゼロから説明しなくても、過去の情報を踏まえて会話できるようになります。
最初は正直、「便利そうだな」くらいにしか思っていませんでした。
ですが使い続けてみると、これは単なる便利機能ではなく、AIとの関係性そのものを変える機能だと感じています。
毎回自己紹介しなくていい
以前のAIは、会話が終わるたびにリセットされる存在でした。副業の話をしても、仕事の話をしても、翌日には忘れています。そのため、
- 「会社員です」
- 「個人開発をしています」
- 「こんなサービスを作っています」
と毎回説明する必要がありました。
しかしメモリ機能が有効になると状況が変わります。AIはユーザーの背景を少しずつ理解し、過去の文脈を踏まえて会話を続けられるようになります。これは思った以上に快適です。
「先日話してた副業の件なんだけど」と言うだけで話が通じる。この感覚は、よく知っている人に相談するのに近い。
同じAIなのに、人によって違う存在になる
面白いのはここです。
ChatGPTは同じサービスなのに、人によってまったく違うAIになります。
ある人にとっては勉強の先生。ある人にとってはプログラミングの相棒。ある人にとっては相談相手。会話を重ねるほど、その人専用のAIに近づいていきます。
スマホのホーム画面が人によって違うように、AIも人によって育ち方が違うのです。
AIとの会話は消費ではなく、蓄積になる
これまでAIとの会話は「その場限り」でした。質問して答えをもらったら終わり。
しかしメモリ機能が登場してからは少し感覚が変わりました。
会話するたびにAIとの共通認識が増えていく。過去の会話が次の会話に活かされる。まるでノートに知識を蓄積していくような感覚があります。
AIとの会話は消費ではなく、蓄積になりつつあります。
それでも、見えないものがある
ただし問題もあります。
AIとの関係性は本人にしか見えません。
どんな会話をしているのか。どんな使い方をしているのか。どんなAIに育っているのか。
SNSでは結果だけが共有されることが多く、その過程を見る機会はほとんどありません。でも実は、そこにこそ価値があるのではないかと思っています。
どんな質問を投げているか。どんな返しに感動したか。どんな失敗をしたか。そういった「AIとのやり取りそのもの」を残しておくことで、何かが蓄積されていく気がしています。
AIの時代は「どのAIを使うか」から「どう育てるか」へ
以前は「ChatGPTがすごい」「Claudeがすごい」という話が中心でした。
しかし今後は少し変わるかもしれません。同じAIを使っていても、人によって得られる結果が大きく違うからです。
重要なのはどのAIを使うかだけではありません。どう会話し、どう付き合い、どう育てていくか。
AIの価値はモデルの性能だけでなく、人との関係性の中にも生まれ始めています。そしてその関係性は、人それぞれまったく違うものになるのです。
ところで、他の人はAIをどう使っているのか——気になったことはありませんか?
どんな質問を投げているか。どんな回答が返ってきたか。どんなプロンプトで、どんな関係を作っているか。
AI-Keepは、そういった「AIとのやり取り」を保存・シェアするSNSです。
自分のAIの育て方を見せてもらう感覚で、他の人のログを眺めてみると——思ってたより面白いです。